「歳出削減一本槍」の変更求める/骨太素案に対し自民党厚労部会
自民党の厚生労働部会と社会保障制度調査会、雇用・生活調査会合同会議は6月18日開かれ、政府の経済財政諮問会議がまとめた「骨太の方針2008」の素案について議論した。出席議員からは「社会保障費の削減ありきの姿勢は間違っている」など諮問会議を批判する意見が多く出された。厚労部会は同日、「歳出削減一本槍」の路線を改めるよう求める意見書をまとめ党政務調査会に提出した。
厚労部会が党政務調査会に提出した意見書では、歳出削減の方向性を堅持する姿勢を示した素案に対し、「今までの延長線上での歳出削減一本槍の姿勢を改め、国民に温かい路線への転換を図るべき」と訴えている。また5年間で1.1兆円の削減目標について弾力的な対応を検討すべきとしている。諮問会議で議論されている雇用保険に対する国庫負担の見直しについては「行うべきではないと考える」と明記した。(6/19MEDIFAXより)