「魅力ある仕事」へ雇用管理を改善
／介護労働者の確保・定着で骨子案

　厚生労働省は６月20日、「介護労働者の確保・定着等に関する研究会」で中間報告書の骨子案を示した。骨子案では、今後の介護労働対策の方向性として、介護職が意欲と誇りを持って働ける仕組みづくりを提案。人手不足が指摘される介護現場が「魅力ある仕事」として選択されるために、雇用管理の改善策を講じるとした。厚労省は次回、最終的な中間報告書案を提示し、2009年度予算の概算要求に反映させる予定だ。

　骨子案は、(1)離職率や賃金など介護労働の現状、(2)介護労働者の確保・定着のための課題、(3)今後の介護労働対策の方向性─などで構成。雇用管理改善策として、基本的な人事労務管理の周知・普及啓発を挙げたほか、安定的な人材確保に向けた教育機関・養成施設などとの連携、ハローワークを通じた福祉人材確保の強化などを提示している。

　医療支援中央会議の検討結果を踏まえて判断されると見られる。(6/23MEDIFAXより)