「保険証残してほしい」の声 次々と  PDF

 協会は現行の健康保険証を残すことを求める請願署名に取り組んでいる。今回、署名に協力いただいた会員に思いを聞いた。24年1月末まで集約を予定しており、会員各位には引き続き協力をお願いしたい。署名用紙の追加は協会まで。

医療法人健伸会 かぎもとクリニック
鍵本 伸二医師(北)

 「マイナ保険証だけでは診療できない」これに尽きると思います。オンライン資格確認の大きなトラブルはありませんが、高齢の患者さんはマイナ保険証を作れない、対応できない人はいます。今、在宅医療でも確認ができるようにと国は進めているようですが、停電の際などはどうするのでしょうか。オンライン資格確認ができない場合は、患者さんに書類を書いてもらって対応するようにということですが、結局煩雑なことは全部現場任せです。国は資格確認書を作ると言っていますが、それなら今の健康保険証をなくすべきではないと強く思います。私のクリニックのスタッフもそのことに共感し、家族にも協力してもらい頑張って署名を集めてくれました。

草田眼科医院
草田 英嗣医師(上京東部)

 協会から送られてきた署名を集めようと、1階の受付近くと2階に署名用紙を置きました。「保険証は残してほしい」と自ら署名した方が多くおられました。特に高齢の患者さんにとって、保険証がなくなってしまうのは切実な問題です。125筆集まりました。
 一番はセキュリティが心配です。社会の流れからいえば、今後いろいろなことがデジタル化していくでしょう。しかし国は世界の国々に後れを取っているからと、とにかく急いで医療DXを進めています。それが危うい。高齢者だけでなく、障害を持っている人や赤ちゃんは医療にかかる頻度も多いです。国はマイナ保険証を持てない、このような人たちのことを考えていません。
 当院ではマイナンバーカードでの受診を希望される方以外は保険証でオンライン資格確認をしています。兄弟で受診されているのに片方だけ資格がないと回答されることもあり、登録時に間違いや遅れなどの問題があるとしか思えません。そのような場合に患者さんに10割負担をお願いすることはできません。紐付け間違いのトラブルも報道されています。医療のデジタル化は、時間をかけて双方の基本的準備が整ってからすべきだと考えています。

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