協会会員アンケート  PDF

調査期間=2023年6月12日 6月15日
調査方法=ファクス
調査対象=ファクス登録のある会員医療機関1573
回答数=322(回答率20%)
(無床診療所288(89%)、病院29(9%)、有床診療所5(2%))

オン資確認システムでトラブル71%
保険証廃止されると資格確認できず

 オンライン資格確認を実施しているのは、270医療機関(84%)で、準備中・経過措置を申請しているのは46医療機関(14%)だった。システムを導入した医療機関にトラブルの有無を聞いたところ、71%があったと回答した。トラブル内容を複数回答で聞いたところ、「保険者情報が正しく反映されていなかった」72%、「カードリーダーまたはパソコンの不具合によりマイナ保険証を読み取りできなかった」52%だった。「他人の情報に紐づけられていた」事例も2件あり、連日報道されているマイナンバーカードの誤登録などの問題も、実際に会員医療機関で確認されている(図1)。システムでは「保険者変更すぐには資格確認ができない」「顔認証の精度が悪く1回で確認できない」ため、健康保険証での受付よりも対応に時間と手間がかかっている実態が明らかとなった。
 トラブルがあった医療機関の対応方法を聞いたところ、「その日に持ち合わせていた健康保険証で資格確認をした」79%だった(図2)。トラブル対応時に、いったん10割負担を患者に請求した事例の有無を聞いたところ、166医療機関は請求しなかったと回答したが、10割請求した事例は64件と推計された。
 今回のアンケート結果が示す通り、システムを運用している医療機関での混乱は深刻である。協会は、引き続き健康保険証廃止の撤回・凍結を求めていく。

オン資義務化についてのご意見(抜粋)
●「発熱」でトリアージして別の建物で診察すべき患者さんがマイナ保険証しか持っておられず、受付に設置してある読み取り機器とカメラのところに入ってもらわざるを得ず、他の患者さんとの接触を避けるのに苦労した
●昨年9月に申し込みしたものの混みあっているのか、2023年4月設置には至らず。そもそも物理的にも準備不足。またシステムトラブルや個人情報のトラブル(他人の情報が紐づけられている)などニュースがあとをたたず。やる意味があるのか?
●顔認証の精度が悪い。暗証番号を記憶していない人は顔認証しか手段がないので困る
●個人情報とかのセキュリティが万全と思われず、何かあったら全て医療機関の責任という国の指針に納得いかない現状です
●トラブルが多すぎて受付の対応が困難である。現在は保険証を持参されている方が多く、資格確認できることが多いが、廃止されたら大変なことになる。機械や通信トラブルで医療機関が非難され納得いかない
●オンラインは便利な反面、実際、ご本人が持っている保険証の割合や区分が載っていなかったり、有効期限や資格取得日が違ったり、名前の漢字で「●」が出たりといろいろ問題あります。職場は大変混乱しています
●カルテを作成するのに必要な被保険者番号や公費、福祉の情報はマイナ保険証からは得ることができず、結局保険証一式を確認することが多い。まだまだ高齢者の患者さんはカードリーダーを一人で操作することが難しく、スタッフがそばについての説明が必要なため手をとられる
●接続が完了したばかりです。マイナンバーカードのトラブルがはっきりと出てきており、マイナンバーカードでの受付けはしていません。保険医剥奪といわれ、患者さんに迷惑がかかるのを避けたくて、カードリーダー導入となったものの、強権的やり方に同意はできず

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