医界寸評  PDF

 2023度予算では安保外交、子育て、デジタル田園都市国家構想、GXが重点になる。さらに岸田首相は異次元の少子化対策を表明した。経済的支援が主体だ。高齢化で増加する社会保障関係費は圧縮が図られる。19年公表の公立病院再編統合はその後のコロナ禍にもかかわらず、統合・病床再編計画が進められている▼22年度総務省統計局社会生活統計指標では救急告示病院・一般診療所数(人口10万人当たり)日本一は福井県である。同県の共働き率・就職率・有効求人倍率は1位、65歳以上有業率3位、高齢者ボランティア活動者比率9位。3世代世帯割合2位、子ども3人以上の世帯割合・教育費4位、社長輩出数は1位。高齢者が社会から孤立せず、親だけでなく家族や社会で子育てし成長すれば企業家精神を発揮する県と言える▼医療の地域格差解消はDXでごまかし、無医地区対策をオンライン診療で可とするのでは、時々御用聞きに回る置き薬業者と同じではないか。大都市の維持には公共投資とエネルギーが大量に必要でGXに反する。安心して暮らせるよう地域医療を充実させ、鉄とコンクリートとアスファルトの街からグリーンな地方への移住促進が少子高齢化対策になる。企業家も育ち、失われた30年から抜け出せるであろう。この程度でないと異次元の少子化対策とは言えない。(恭仁)

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