最新のアトピー性皮膚炎診療と「子どもに任せる」不登校診療で 小児科診療内容向上会を開催  PDF

 協会は4月2日、京都小児科医会、鳥居薬品株式会社との共催で小児科診療内容向上会を開催。会場とウェブ配信の併用で開催され、合わせて112人が参加した(会場19人、ウェブ93人)。

レポート 早野 尚志(左京)

 小児科診療内容向上会で、京都府国民健康保険団体連合会審査委員の安野哲也先生から、コロナ関連を中心に、保険点数の留意事項と最近の審査事情の解説をいただきました。その後、変わりつつあるアトピー性皮膚炎診療、と、ともに “不登校” 診療を、 の二つの講演が行われました。
  京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学准教授の益田浩司先生より、21年12月に改定されたアトピー性皮膚炎診療ガイドラインに基づく講演が行われました。18年にガイドラインが作成されて3年しか経過していませんが、その間に生物学的製剤やJAK阻害薬の外用薬・内服薬がアトピー性皮膚炎に保険適用となり、治療環境が大きく変化したため改定されたとのことでした。
 治療の最終目標は、症状がないかあっても軽微で日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない状態に到達し、それを維持すること、ということに変わりはありませんが、その治療の基本である抗炎症外用薬にデルゴシチニブが加わり、治療選択肢が広がったとのことでした。また、難治性重症例には年齢制限がありますが内服、注射療法が保険適用とされ、重症患者さんがその恩恵を受けられるようになったとのことでした。
 続いて京都小児科医会子育て支援委員会委員の有井悦子先生より、ともに“不登校”診療を「子どもたちは待っている」と題してご講演いただきました。
 不登校とまではいかないけれど、毎日の学校や幼稚園・保育所などでの集団生活に、しんどさ、を抱える子どもたちに接することが多くなったように感じています。子どもは自分でもよくわからないしんどさについて周囲から問われ、困っている気持ちを伝えたくても言語化できず、伝えられないもどかしさの中でさらに困り、苦しんでいるのでしょうか。子どもの可能性を信じ、任せる、と教えていただきました。
 多くの経験と実績を積まれた有井先生だからこそできる、信じる・任せる、をこころのしろうとの私には簡単には真似できるとは思えませんが、お話をうかがい、少し真似してみようかと思いました。真似しようとしても、うまくいかない時には、有井先生の事務所に電話させていただいて助けていただこうかと思います。
 久しぶりのリアルの勉強会の魅力に浸ることができました。ご講演いただいた先生方、開催の準備にあたられた関係者の方々に感謝いたします。

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