コンピューター審査にどう対応するか 長崎協会・本田会長が講演  PDF

 協会は会員医療機関である病院の医事担当者の方々へ委員を委嘱し、医事担当者連絡会議を設けて活動している。同会議が中心となって2021年11月25日、恒例の医事担当者向け講習会をウェブ形式で開催した。
 今回の講習会は「審査支払新システム稼働! コンピューター審査にどう対抗するか」をテーマに、長崎県保険医協会会長の本田孝也氏(本田内科医院)が講演。会員医師、医療事務担当者ら119人がエントリーした。
 本田氏は「支払基金業務効率化・高度化計画」(2017年7月14日)資料を用いて審査支払機関改革の進捗状況と今後の取組を紹介。すでに21年9月から新システムが稼働し、改革が進行中である。新システム稼働後2年以内(23年9月)までにコンピューターチェックにより9割の審査を完結できるように取組が進められている。同時にコンピューターチェックルールの公開も進みつつあり、長崎協会はホームページでの資料公開を進めているとした。
 その上で本田氏は実際にレセプトチェッカーLSを操作しながら、コンピューターチェックが実際にどのような観点で行われるかを解説した。まとめとして「医師の裁量権をどう守るのかが課題である。コンピューターは使うものであり、コンピューターに使われてはいけない。保険診療のことをよく理解し、おかしいものはおかしい、正すべきものは正す取組を根気よくやっていくことが、コンピューター審査への対抗策である」と述べた。
 参加者からは「来年春の改定概要説明を早い時期に情報収集することができた」「レセプトチェックシステムについて複数の例を具体的に画面に示され、わかりやすかった」等の声が寄せられた。

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