エッセイ わあ!びっくりした 大八木 明(西京)  PDF

 細面で鼻が高い人が進化した人の顔だと思っていました。胸板が薄いのは貧弱な体格で、胸板の厚い人がよい体格なのだと思っていました。ところが最近、プライス博士の『食生活と身体の退化』という本を読んで、わたしの持っていた価値観が真逆にひっくり返りました。さて皆様は、どうお考えになりますか。
 第一に驚いたことは、イギリスやスイスのような先進国に、西洋文明から孤立した先住民の集落があるということです。日本でも、どんなに深い山の中に入っても、先住民と呼ばれる人々はいないのですから、もっと文明が開けたヨーロッパ先進国には、そんなものがあるはずがないと思っていたのです。
 第二にびっくりしたのは、横に広い、平べったい鼻が進化した鼻で、つままれたように高い鼻は退化していると言われるのです。先住民は、みんな進化した顔をしており、西洋文明と交流が始まり、少しでも西洋式の食事を取るようになると、体が退化するということです。上顎骨の発達が悪いと、鼻の基部が狭くなり、高い鼻になり、歯槽骨の幅が狭く、歯は叢生(乱杭歯)になるというのです。同様に下顎骨の発達が悪くなると、下顎の歯も叢生になるというのです。
 第三に驚いたのは、胸郭です。先住民の胸郭は、幅が広く、前後幅はそう大きくないようですが、先住民保護区にある結核療養所に入所している先住民の人々を調査すると胸板の厚い人、いわゆるビヤダル型の胸郭の人が多いというのです。ですから、これは身体の退化と博士は言っています。逆だと理解していたわたしにとっては、まさに、びっくりでした。
 これらは、世界中の先住民の健康な身体を観察した上での結論のようです。今までのわたしの感覚を完全に逆転するような「ワオ」でした。
 興味のある方は、ぜひW・A・プライス著、片山恒夫/恒志会訳、NPO法人恒志会発行の『食生活と身体の退化』という本を読んでみて下さい。

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