ひとことメッセージ(北丹医師会会員有志)  PDF

松田 哲朗 氏 京丹後市国民健康保険直営宇川診療所(丹後)

明けましておめでとうございます

中江 龍仁 氏 医療法人中江医院(峰山)
 かに狂騒曲
 21年も11月6日、日本海のかに漁が解禁になった。
 でも年々漁獲高は減る一方、卸値は上がる一方だ。年末で漁が終了する、こっぺがに(せこがに)は少し小ぶりだが、内子と外子の美味は最高で酒も進む。子どもの頃、今となっては嘘のようだが、小学校から帰宅すると、せこがにをおやつでいただいていたこともあった。
 松葉がには大きさにもよるが、特に今年はもの凄い高値で推移し、それでもシーズンに一度は食しと値を睨んでみている。特に上物は、地元の店でなく、京阪神どころか東京方面の高級飲食店に運ばれて行くようだ。
 もう、かには丹後の冬の味覚とは言えなくなっていくような気もする。
 ただ、冬の丹後の味覚は決してかにだけではない。安くて旨い日本海の冬の味覚が満載である。皆様、味わいに是非お越しください。

信原 健二 氏 のぶはらクリニック(峰山)
 耳鼻咽喉科・頭頸部外科医として、二十数年間各地にて病院勤務医をしておりましたが、2021年8月に京丹後市で耳鼻咽喉科、皮膚科、美容皮膚科クリニックを開院させていただきました。
 京都府の丹後半島には、人口10万人の医療圏内に耳鼻咽喉科のクリニックは1軒もなく、2012年より10年間勤務させていただいた京都府立医科大学北部医療センターでの診療を通じて、この地域に耳鼻咽喉科のかかりつけ医の必要性を強く実感いたしました。
 幸い開院後、多くの先生方からご紹介をいただいており、感謝とともに身の引き締まる思いです。今後もこの地域に信頼され、必要とされるクリニックを目指してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

藤原 大輔 氏 医療法人ふじわらクリニック(大宮)
 京都府北部で小児科を開業して14年になります。東京で医療を学びましたが、僻地医療に参加し戸惑いの毎日でした。
 今年もコロナ禍とは思いますが、より患児たちに寄り添える医療を提供してまいります。

飯田 泰成 氏 京丹後市国民健康保険直営大宮診療所(大宮)
 丹後に来て20年になります。生まれ育ちは和歌山なので初めは冬の雪には慣れませんでした。まだこの地に慣れていない頃から、北丹医師会の先生方にはいろいろな講演会・研究会などに誘っていただき迎え入れてくれました。医師会の規模としては小さいですが、お顔が見える関係で情報共有したり、いろんなイベントに呼んでいただいたり、楽しく仕事ができています。これからも北丹医師会の一員としてこの地域の医療に貢献できればと思います。

上田 誠 氏 医療法人上田医院(網野)
 丹後地方は、私の幼少期には「陸の孤島」と称される不便な地域で、「久美浜町」と言うと「えっ、久御山町?」と聞き返されることもあるほど、府南部の方には馴染みのない場所でした。車で京都へ行くには、早朝に出発し須知のドライブインでの休憩を挟んで4時間を要し、38豪雪の折には、水戸谷峠以北が雪に閉ざされ総ての機能がマヒしたにもかかわらず、その窮状を府庁が把握するのに数日を要した、と言われている程隔絶された土地柄でした。
 現在では京都縦貫道ができ、沓掛インターから1時間余りの道のりです。週日の診療終了後車で京都に行き、1時間のドラムレッスンを受けて23時前に帰宅する日常に、何の困難も感じません。そうでありながら、コロナ禍の影響は、意図せず自然に確保されるソーシャルディスタンスのおかげか、京都市内と比較になりませんでした。
 公共交通インフラは貧弱ですが、車さえあれば、大都市郊外の自然に恵まれた落ち着いた住環境と言えなくもありません。医師の働き方改革が提唱されている中で、魅力ある選択肢の一つになる地域ではないか、と思っています。

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