文化企画 上京で歴史散策 文化ハイキングを開催  PDF

 協会は、烏丸鞍馬口周辺の史跡を訪ねる文化ハイキングを11月14日に開催。深まる秋の午前のひとときを歴史散策で堪能した。参加者は11人。以下に参加記を掲載する。

歴史溢れる寺社仏閣巡りを楽しむ
宇田 裕子(宇治久世)

 地下鉄烏丸線鞍馬口駅に集合した私たち一行11人は、駅から少し東に入ったところにある上御霊神社からスタート。おなじみの講師の脇野博昭先生の案内で巡りました。この神社は応仁の乱の勃発地として知られています。
 発端は、この地に畠山政長が陣を張り(これが東軍)、同族の畠山義就よし なりと戦火を交えたことによるものである由。門前には「唐板から いた」という厄除けせんべいのみを売る水田玉雲堂があり、お土産に買い求めようと思ったのですが、残念ながら、日曜日でお休みでした。
 このお店は、もともとは境内にあったのが、先の大戦時に夜間、店の明かりがもとで神社に爆撃があってはいけないと、門前に移ったそうな。毎月18日には囀さえずり市というのがあるそうですが、機会があれば出かけてみたいと思いました(その時は唐板を絶対買いましょうぞ)。
 普茶料理がいただける黄檗宗の閑臥庵にちょっと立ち寄り、寺町通りを南行。六地蔵巡りの鞍馬口地蔵として知られている上善寺、「額縁の門」で有名な天寧寺に寄りました。ちょうどこの日は、表門から比叡山が額に入ったようにくっきりときれいに見えました。
 次の阿弥陀寺には、本能寺の変の際に、当時の住職、清玉せい ぎょく上人が信長の骨灰を集めて供養したと伝わる墓所があり、子の信忠や森蘭丸等の近習、また新しいところでは森光子さんのお墓もありました。
 禁門の変、戊辰戦争(鳥羽・伏見の戦い)で亡くなった薩摩藩士の墓所の前を通り、私たちは臨済宗相国寺派大本山の相国寺へと向かいました。相国寺は、足利三代将軍義満が後小松天皇の勅命を受け、明徳3(1392)年に完成した一大禅苑です。京都五山第2位の寺格であり、金閣寺・銀閣寺もその末寺になるとか。
 この日は、秋の特別拝観が行われており、法堂はっ とうには天井に狩野光信筆の蟠龍図ばんりゅうずが描かれており、どの方向から見ても睨まれているように見え、手をたたくと「ビーン」と響くことから「鳴き龍」と呼ばれています。私も実際に手をたたいてみましたが、反響は「?」で、たたく力が弱かったのでしょうか。方丈にはすべての絵柄を法華経の経文によって描かれた文字絵の観音菩薩画像があり、その拡大図では実際に細い線がお経の文字で書いてあるのがよくわかり、その緻密さに感心しました。南方丈の縁側に坐るとボカボカと温かく、まさに小春日和。幸せな気分になれましたが、そうそうゆっくりもしておられず、夢窓国師像の安置されている開山堂に回りました。
 お昼前に相国寺を後にし解散となりました。いつもだったらおいしいランチをいただけるのに、コロナ禍で会食はなし。ちょっと残念でした。次回は、どうぞおいしいランチが食べられることを願っています。
 脇野先生をはじめ、協会の担当者の方、ご参加の皆さま、歴史あふれる楽しい半日をありがとうございました。

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