新型コロナワクチン3回目接種 京都市が連絡協議会で体制公表  PDF

 新型コロナワクチンの3回目接種が12月から開始された。京都市は、新型コロナワクチン接種推進協議会の第2回を12月9日に開催。3回目接種の進め方が公表された(表1)。
 京都市は1・2回目の基本方針を踏襲し、3回目も身近な病院・診療所での個別接種を基本に、補完として集団接種を実施するとしている。
 3回目接種の実施主体は全対象者について市町村となる。接種は2回目接種終了から原則8カ月以上経過してからだが、医療従事者、高齢者施設の入所者・従事者等は、接種券がまだ手元になくとも6カ月経過した時点から接種可としている。また、22年2月からの予定となっていた高齢者施設入所者以外の高齢者も、12月17日付で国の方針として7カ月に短縮すると報道されており、前倒しされる可能性が高い。なお、新12歳や1回目接種を希望される方、および5歳から11歳の小児は2月からの住民接種から受け付け予定とされている。協議会では、医療従事者は1・2回目と同様の接種場所を基本とし自院(勤務先)・病院グループ内での接種、近隣の医療機関での接種を実施してほしいと説明があった。
 接種券は2回目接種終了から8カ月目到達以前に配送予定で、現在順次配送されている状況である。
 ワクチンの供給に関しては、1・2回目接種ではファイザーワクチンが96%、モデルナワクチンが4%だったが、3回目接種では接種対象者数のワクチンは確保しているものの、ファイザーワクチン58%、モデルナワクチン42%の配分予定となっており、交互接種を前提とした接種体制の調整が必要とされた。また、モデルナワクチンは1・2回目と3回目で接種量が変わること、小児用ファイザーワクチンは希釈の生理食塩水の量、接種量ともに、ファイザーワクチンと異なる(表2)。
 接種実施医療機関へのワクチン配送は、引き続き「京都市ワクチンWEB発注システム」を活用。モデルナワクチンの配送方法は、現在検討中と報告された。

(表1)3回目接種の概要
接種対象者
2回接種完了者すべて*に対して3回目接種の機会を提供
※まずは18歳以上の方を予防接種法上の特例臨時接種に位置付け
*特に追加接種をおすすめする方
・高齢者、基礎疾患を有する方などの「重症化リスクが高い方」
・介護従事者等の「重症化リスクの高い方との接触が多い方」
・医療従事者等の「職業上の理由等によりウイルス曝露リスクの高い方」

2回目接種完了からの接種間隔
2回目接種から原則8カ月以上
ただし、医療従事者、高齢者施設の入所者・従事者等は、
2回目接種から6カ月以上で接種券がなくても3回目接種を実施可

接種回数
1回

使用ワクチン
1回目・2回目に用いたワクチンの種類にかかわらず、
mRNAワクチン(ファイザーまたはモデルナワクチン)を使用

3回目接種の実施期間
2021年12月1日から22年9月30日まで

ワクチン接種に係る支援策
時間外・休日の接種に対する加算※等の支援策についてはすべて継続
※単価:2,070円/回、時間外:+730円
休日:+2,130円

(表2)

1・2回目 3回目 5-11歳 1・2回目
ファイザー 1.8mlで希釈、0.3ml 6回/V 1.8mlで希釈、0.3ml 6回/V ×
モデルナ 0.5ml 10回/V 0.25ml 15回/V ※シリンジによっては15回/V以上 ×
小児用ファイザー × × 1.3mlで希釈、0.2ml 10回/V

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