新年度にあたって保険部会 副理事長 福山 正紀  PDF

日常診療での疑問・不合理改善22年度改定で会員要望実現へ

 2021年、新年度にあたり2期目の保険部会担当副理事長を拝命したので、ごあいさつ方々保険部会としての取り組みの一部を改めてご紹介申し上げる。
 保険部会の役割は言うまでもなく、保険診療上の「複雑怪奇」な仕組みの中で、会員に少しでもストレスを感じることなく保険請求していただけるよう情報提供を行い、さらには、健康保険上の不合理是正や要望を実現するべく関係各方面へ働きかけることも重要であると考えている。
 会員各位におかれては、昨今のコロナ禍にあって、総じて診療報酬が減額する一方、ワクチン接種への関わりや行き過ぎたオンライン診療の勧奨など多くの問題点や課題に直面し、悪戦苦闘の日々をお過ごしのことと拝察する。そんな中、会員より保険部会にお寄せいただいた保険請求に関するお問い合わせは、過去最高数(20年度6310件)に達し、皆さまの日々のご苦労、ご心労をお察しする。
 保険部会では各専門医会のご推挙により、保険審査に携わっておられる医師に委員となっていただき「保険審査通信検討委員会」を毎月開催している。寄せられた疑問や異議等に関して検討した結果をフィードバック。公開可能な内容は「グリーンペーパー」に掲載している。同委員からの情報やご意見はまさしくリアリティーに富んでおり、今般、新年度にあたり勇退された委員にお願いして、審査の実情こぼれ話など広く会員へお話しいただく機会を企画中である。
 また、地区医師会長、専門医会長、各地区との懇談会やコミュニケーション委員会等々で寄せられた要望に関して、近日中に厚労省との直接交渉にて陳情する予定である。
 さらに、次年度の改定に関しては、中医協の議論も徐々に煮詰まってきており、これらの情報もできる限り分かりやすい解説の機会を持たせていただく所存でいる。
 以上のような保険部会の各種事業に、今後ともご支援のほどをお願い申し上げたい。

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