医界寸評  PDF

 新型コロナが日本で確認され1年4カ月、状況は悪化し現在第4波である。緊急事態宣言も3度目である。コロナの性質も徐々に明らかになってきた。日常生活での対処法も少しずつわかってきた。だが、コロナは変身しさらに手ごわくなった▼治療薬開発が追い付いていない。アビガンもまだ世に出ていない(備蓄は始まっているらしい)。唯一確実な対策はワクチン接種だ。国内はワクチンを求め混乱している▼緊急事態宣言もワクチン接種も、政府(首相や大臣たち)は大風呂敷を広げ、応援旗の如く振り回し中身のなさが曝け出される。観客の応援と同じ、監督ではない。説明もなく根拠も示さない。いかにして100万人毎日打つ? その時手元に接種可能なワクチンがあるのか。亜米利加から来るというだけだ▼緊急事態宣言は収束に向けての計画が見えない。国民は指導者なしにコロナと戦っている。政府の旗振りだけでも人流を抑制する国民である。政策立案能力がないなら、無症状感染者が増えている現在、無料PCR検査を随時可能にし、陽性者自身に自己隔離を任せればよい。抗原検査をティッシュのように配り、国民自らで感染確認すればよい▼今の日本人ならまだ自分たちで感染を抑制することができるかもしれない。入場時の検温同様に抗原検査を実施すれば経済も回るだろう。(恭仁)

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