綾部医師会と懇談 10月17日 綾部保健福祉センター オンライン資格確認で意見交換  PDF

 協会は10月17日、綾部医師会との懇談会を開催した。地区から4人、協会から6人が出席し、綾部医師会の大槻匠会長の司会で進められた。
 冒頭、大槻会長が「2020年は新型コロナウイルス感染症に明け暮れており、日本でも混乱を起こさないよう、経済を回すことも加味しながら患者の発生をいかに防いでいくかが喫緊の課題。現在の状況や情報提供をいただければ、我々としても参考にしたい」とあいさつ。続いて協会・鈴木理事長のあいさつの後、「新型コロナウイルス感染拡大による診療報酬上の臨時的取扱い」と「新型コロナウイルス感染拡大で見直しが迫られる医療政策」について意見交換した上で、各部会からの情報提供を行った。
 「新型コロナウイルス感染拡大による診療報酬上の臨時的取扱い」では、地区から「今の助成は手続きが面倒で時間がかかる」と意見が出され、協会の「昨年度実績との差額を公費財源で補償を」という提案について説明を行った。また、オンライン資格確認について地区から「保険証が切り替わっているのに古い保険証で受診される方がいる(のでオンライン資格確認が役に立つのでは)」という質問が出され、協会からは資格なしと判定されると受付できないことでかえって窓口でトラブルが起こりえること。オンライン資格確認の導入にはオンライン診療を行っている必要があること。保守・整備等のランニングコストには補助がないことなどに触れ、申請可能期間の3年の間に制度の不備や機械のバグなどの問題点が出尽くして、見極めがついてから取り掛かればいいのではないか、と述べた。
 「新型コロナウイルス感染拡大で見直しが迫られる医療政策」については、地区から「京都府は診療・検査医療機関を公開しないということだが、かかりつけ医に発熱の相談があった際に、医療機関名や診療時間が非公開ではどこに紹介していいか分からない」「綾部地区は高齢の医師も多いが、検査に携わる中で何かあっても労災しか保障がないので不安」といった声が寄せられた。
 最後に綾部医師会の米谷博夫副会長より、冬のシーズンを前に、本日の話を診療に役立てていきたいとあいさつがあり、閉会した。

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