山背古道で環境ハイキング  PDF

 協会は、「山背古道に遊ぶ」と題した環境ハイキングを3月15日に開催した。参加者は17人。当日は曇りで少し肌寒かったが、桜や菜の花、ハクモクレン、コブシなどが咲いており、春の雰囲気が漂っていた。以下、参加記を掲載する。

山沿いの遊歩道で春満喫
医療法人末廣耳鼻咽喉科医院
石田 亜喜(西京)

 山背古道は城陽市から木津川市を結ぶ山沿いの遊歩道です。このあたりは古代から交通の要衝だったようで、今も寺社、古墳などの遺跡が点在しています。今回は井手町の玉水駅から、城陽駅までを歩きました。
 当日は少し寒かったのですが、天気もよく、ハイキング日和。玉水駅をでて、しばらく行くと玉川の堤にでます。川に沿って上流に。堤には桜、山吹が植えられていて、それぞれの花の咲く頃にも来てみたいところです。
 早咲きの桜が咲く椿坂、小野小町終焉の地と伝えられる小町塚を経て、今日一番の坂?を上ると地蔵禅院(曹洞宗)がありました。境内は生駒山なども見える眺めのよいところです。江戸時代に植えられた枝垂れ桜は、円山公園の先代の桜の親株だそうです。
 急な石段をさらに階段を登ると玉津岡神社。本殿は京都府登録文化財、鎮守の森は文化財環境保全地区となっています。急な坂を下り、山吹ふれあいセンター前で少し休憩。ショートカット組と別れて、竹林のあいだの道へ。竹林の手入れなのか、竹を燃やしていて、時折パーンと大きな音が鳴り響いていました。谷川ホタル公園、高神社には寄らず、山背古道を少し離れて歩き、いつの間にか城陽市に入っていました。
 再び山背古道に戻り、旧市辺村の産土神、市辺天満神社でショートカット組と無事に合流。境内で昼食をとりました。梅まつりの中止で寂しい青谷梅林、城陽五里五里の丘を通り、友愛の丘で休憩。丘を下りて、再び緩いけれども長い坂を上り城陽総合運動公園にたどり着きました。公園は驚くほど大勢の家族連れで賑わっていました。
 公園の中の急な階段を登ってしばらく行くと、鴻ノ巣山の展望台がありました。天気が良ければ眺めがよいのですが、にわか雨に遭い、東屋でしばし雨宿り休憩となりました。
 山を下りて、旧寺田村の産土神、水度神社へ。長い参道があり、本殿は国の重要文化財となっています。しばらく境内で休憩して、ゴールの城陽駅に到着しました。
 山背古道は、道標などが整備されていて、歩きやすい道でした。花のシーズンなんかには、もっと楽しめると思います。落ちついたら、歩いてみて下さい。

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