医界寸評  PDF

 95年医界寸評がデビューだった。遺伝子のことに触れている。日高敏隆氏は数多くの著書を残している。その中に『老いと死は遺伝子のたくらみ』がある。「人は何故老いるのか? それはプログラムであると答えるしかない。このプログラムは基本的には遺伝子の利益のため、個体は遺伝子が殖えるための『乗り物』に過ぎない。適当なところでプログラム通りに死んだほうが子孫の負担は軽い。子どもや孫たちが元気でいるのを見ながら死を迎えることは本人にとって得なことだ」などが書かれてある。『年齢の本』(デズモンド・モリス)も引用してある。ご一読を▼『抜萃のつづり』はある会社の創業者の意向で毎年さまざまな出版物から珠玉なエッセイを集めた本である。「修養」「文化」「健康」「ユーモア」等の項目にまとめてある。今年で78冊目だ。胸が熱くなり、涙ぐむときもある。小冊子だが読み応えがある。非売品だが、あるところにお願いすると送ってくれる▼今年のサラリーマン川柳の4首を四文字熟語で表してみた。スポーツジム車で行ってチャリをこぐ(志康錯誤)、「ちがうだろ!」妻が言うならそうだろう(家内安全)、記憶にない夫のどこに惚れたのか(夫婦めおと全壊)、減量の決意はいつも満腹時(痩身不能)、いかがでしょうか? また人の褌で相撲をとってしまった。(玲奈)

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