芦生の森 栗原 眞純(伏見)  PDF

 京都市の北方35㎞、由良川源流域約42km2に位置する「京都大学芦生研究林」を「芦生の森」と呼んでいます。標高差が大きく、積雪は2m以上にもなり、12月半ばから4月初めまでは根雪に閉ざされます。
 広大な森林形成後、その半分以上は手つかずの原生林です。残る半分は研究用地ですが、最近では大自然を体感できる場所として多くのハイカーが全国から訪れるようになり、宿泊所、資料館、事務所なども建設されました。
 暖温帯と冷温帯の境界に当たるため、天然林はさまざまな要素の種から構成され、中には生物地理学上、分類学上貴重な種も見つかるなど、種類数の多いことがこの森林の大きな特徴です。植物学者の中井猛之進博士が「植物を学ぶものは芦生演習林を見るべし」と書かれたほど有名な森です。もちろん多種多様な動物も生息しています。
 入林を希望される方は、芦生研究林(℡0771・77・0321)までお問い合わせ下さい。

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