私の趣味 信州の秋を行く 岡田 楯彦(中京西部)  PDF

 写真撮影は、私の趣味である。特に山岳風景である。そして車を持たないので、撮影ツアーに参加することが多い。効率よく撮影ポイントを回れるからである。王ケ頭ホテルが10月10日から12日にツアーを主催するというので、それに参加することにした。ツアーの存在そのものは以前から知っていたが、いつもウイークデイに行われるので、参加できなかった。今回は思い切って休みを取り、参加することにした。
 午前11時5分、京都駅発しなの11号に乗車、午後2時過ぎに松本に到着した。すでに王ケ頭ホテルのバスが待機していた。王ケ頭ホテルは海抜2000m付近にあり、大きくはないが小ぎれいでおいしい食事を提供してくれることで有名である。ホテルは霧に包まれ、まったく何も見えない。この日の夕景、翌朝の撮影も中止となった。
 午前8時40分、しぶ池というところで撮影となった。講師より、霧を上手く使えば幻想的な写真が撮れるかもしれない、頑張りましょうとの話があった。数本のダケカンバとフォトジェニックな倒木があった。途中から霧がでてきたので、ここで1時間あまり粘り、別の場所に移動した。ここでは、前景に紅葉したナナカマドがあり、これを利用した。午後は天気が悪く、一部の人は出かけたが、私は休息することにした。
 午後6時30分より夕食、8時30分よりホテル内のフォトギャラリーで美ヶ原の四季が写真で紹介された。午後10時就寝。翌朝もホテルは霧に包まれていた。霧に浮かぶカラマツが美しいところで撮影。途中、数頭の牛を見た。夏の間、美ヶ原では牛が放牧されており、今は最後のシーズンだということだった。
 今回は必ずしも天候に恵まれなかったが、楽しい撮影行であり、また機会があれば参加したいと思う。

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