理事提言  PDF

生涯にわたり協会がサポート 総務部会 福山正紀

 昨今、当協会理事会において会員各位からの閉院等による退会届が一人ならず報告され、ご高齢やご病気などその理由の如何にかかわらず大きな節目の決断であったろうと、拝察されます。
 さて当協会は、かゆいところに手の届く保険医協会であることをモットーに、日頃の協会活動に関して保険医新聞等でお知らせしていますが、今後一層取り組むべく課題の一つとして勤務医各位へのサポートを現在準備しているところです。
 その一方、前述のように閉院リタイアされる方々は、地域医療へ長きにわたり貢献されるとともに、まさに本協会会員として永年のご協力をいただいてきました。その千秋楽において、ご本人だけでなく、ご家族の一助になれるよう種々可能な限りのお手伝いができればと考えています。
 従来からの取り組みである、病気等による休業補償制度、京都協会発祥の保険医年金制度などの共済制度、さらには、医療事故はもちろんそれ以外のお困り事でも随時ご相談いただけるべく、当協会の顧問法律事務所をはじめ、弁護士・税理士・保険金融関係の諸団体等々の陣容への橋渡しは今後とも力を入れて取り組んでいく所存でいます。
 そして、閉院の際さらなる課題でもあり考える点として、せっかく築かれた医院・クリニックの礎を次の世代に継承していくことも選択肢の一つであるべきと考えます。ご縁者に医師がいない場合の第三者継承もその一つです。
 今後の医療情勢を鑑み、新規開業の難しさが推察されるところですが、病院勤務中で開業意向の方と、近年閉院も考えていきたいとお考えの方の、橋渡しという役目も、当会並びにタイアップする諸団体の共同作業として取り組んでいきたいと考えています。

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