シリーズ 施設基準適時調査対策のポイント 10  PDF

一般事項(院内掲示、 保険外併用療養費等)

 一般事項とは、医療機関の現況、院内掲示事項、保険外併用療養費、保険外負担を指している。医療機関の現況については、事前に書類(保険医療機関の現況)を提出しているので、そちらで確認される。
 確認は、医療機関が今回の適時調査に際し提出した書類(まさに直近の情報)と、厚生局が持つ直近の情報(医療機関が直近で厚生局に届出または報告した内容)とに相違がないか、変更されていないか、変更の届出または報告を怠っていないかがポイントとなる。確認されるのは、①開設者、管理者、標榜科目、標榜時間と、②保険医の転入・転出・勤務形態変更についてである。②については、非常勤も含めた病院に勤務する全ての保険医が対象であるため、新規採用や退職の都度、変更の届出が必要である。このことから、変更の届出が適切でないとの指摘が非常に多く、適時調査を受けた病院のうち、京都府内では実に半数以上が指摘を受けている。日頃から管理を行うほか、定期的に、例えば適時調査前に等、厚生局に赴き、厚生局への届出状況と、現在の状況とを確認するのも方法である。
 院内掲示については、少なくとも次のものを整備いただきたい。①保険医療機関の指定を受けている旨②入院基本料の届出内容、看護要員の対患者割合、看護要員の構成③DPC/PDPS算定病院であればその旨④届出している施設基準の一覧⑤明細書の発行状況⑥施設基準や点数表の算定要件で掲示が求められている内容⑦保険外併用療養費の内容および費用⑧保険外負担―である。

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