沖縄の風 礒部 博子(宇治久世)  PDF

 2月11日から2日間、雪雲が漂う京都を離れ、沖縄の米軍基地視察に行きました。2日間とも曇り空で風が強く吹いていたのですが、私の目に映ったのはゆったりした時間の流れるのどかな沖縄とそこに突然現れる異空間のような広い米軍基地でした。
 私は観光で何度も沖縄に行ったことがありましたが、強い日差しの照り付ける砂浜とにぎやかな国際通りの印象しかなかったので、沖縄のもう一つの顔を実感することができました。またバスの中や夜の勉強会で沖縄の米軍基地問題に関して勉強したり、辺野古新基地建設現場に行き、ゲート前で少しだけですが、座り込みも体験しました。辺野古・大浦湾周辺はジュゴンの生息するとても美しい海が広がり、その地下には多くの埋蔵文化財があることも分かっています。
 そんな大切な場所をどうして米軍の好き勝手にさせるのでしょう? どうしてこの問題を沖縄に住む人だけが背負うのでしょう?
 ゲート前に座り、沖縄の風に吹かれていると色々な感情が溢れ出てきました。みなさんも是非あそこに座りに行ってみて下さい。日本人なら必ず言葉では表せない不思議な体験ができると思います。

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