第661回 社会保険研究会  PDF

遠隔診療の現状と展望~法整備から臨床現場・保険診療まで~
講師:京都府立医科大学 特任助教 日本遠隔医療学会 遠隔診療モデル研究分科会長
加藤 浩晃 氏

 遠隔医療は医師対患者、その間を医師以外の医療従事者が仲介するケース、専門医が他の専門医を支援するケースと大きく3分類されるが、一般的には医師対患者の医療が遠隔診療を指すという。12月2日、社会保険研究会で、遠隔診療の現状と展望について、京都府立医科大学特任助教で、日本遠隔医療学会・遠隔診療モデル研究分科会長の加藤浩晃先生を講師にお招きしてお話を伺った。
 加藤先生は、遠隔診療における制度をゼロから整理、今後の展開にも言及した。まず、医師法や医療法、療養担当規則、さらに厚労省から出されている通知や事務連絡を熟知の上、遠隔診療に取り組む必要があるとして、現状の法制度に触れた。
 その他、遠隔診療で算定できる保険点数、基本的には再診料プラス処方箋料で、○○管理料などは算定できない。遠隔診療に関する政府の動き、そして最後に遠隔診療は外来診療、入院診療、在宅診療に次ぐ第4の診療形態とし、質の高い医療を日本中に広げる手段で、対面診療を代替するものではなく、補完するものである。医療者が身につけると役立つツールであり、これにより社会全体がより健康になることを願っていると結んだ。
 当日の模様は保険医協会ホームページにて2月上旬に配信予定。当日ご参加いただけなかった先生は是非配信動画をご覧いただきたい。アクセス方法は、グリーンペーパー2月号にてご案内するのでご参照願いたい。また、当日配布テキストもあわせて掲載する。ご参照いただければ幸いである。

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