日常でも心がけたい気遣い―医療安全や保険請求も学ぶ―  PDF

 協会は4月12日・13日の2日にわたり「新しく医療機関に勤められた方の研修会」を開催。有限会社アミスの協賛で、のべ85人が参加した。1日目は、㈱JAPAN・SIQ協会の谷洋子氏を講師に、接遇マナー研修を実施。2日目は、医療安全対策部会の林一資副理事長より「医事紛争から見た医療従事者としての心構え」、保険部会の種田征四郎理事より「知っておきたい保険基礎知識(請求留意事項)」について解説した。以下、接遇マナー研修の参加記を掲載する。

意識することの大切さ
しらす整形外科医院 浦上 久恵
 「まずはお隣の方同士で自己紹介して下さい」と先生の指示。そして次に先生をお手本にしながら美しいお辞儀の仕方、聞き取りやすい発声でのあいさつを練習し、再度隣の方と自己紹介をしました。すると、少し意識しただけで自分の見え方ががらりと変わったように感じ、参加型の研修会は、みなさんの嬉しい笑顔からスタートしました。
 第一印象は中身ではなく全て見た目で、1秒から10秒で好き嫌いが決まるといわれているそうです。接遇対応で気をつけるポイントは、①あいさつ②表情③身だしなみ④態度⑤声・言葉遣い―があり、さらに先生は「全ての無意識の行動を、意識に変える」ことが大切と言われました。具体的には、戸を静かに閉める、人に接する時の姿勢、「恐れ入りますが」「申し訳ございませんが」といったクッション言葉を活用する、などがあげられ、接遇に限らず日常でも実践していきたい内容でした。そうすれば、まず自分の印象を、さらに病院の雰囲気を良いものにしていけると思います。
 昔、とても心のこもった対応をして下さる看護師さんと出会いました。温かい気遣いにホッと安心できるのです。その方との出会いがきっかけで、ずっと憧れていた今の受付の仕事へ飛び込みました。私も患者さんにとって、頼りになる存在になりたいです。
 接遇とは「おもてなしの心で接する」ということ。
接客と違うところは、マニュアルはなく、患者さんの人数だけ、おもてなしの数があるということなのだと知りました。事務的にならないように、目の前の患者さんが望んでいることは何かを一番に考えて、接していきたいです。
 谷先生のあっという間の研修を終え、このような研修を受ける機会をいただいたことに感謝し、今日覚えたことを明日からの仕事に活かして頑張っていきたいと思います。

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