与謝・北丹医師会と懇談  PDF

1月21日 京丹後市・プラザホテル吉翠苑
集団的個別指導のあり方に疑問

協会は与謝・北丹医師会との懇談会を1月21日に京丹後市にて開催。与謝医師会から7人、北丹医師会から6人、協会から5人が出席した。北丹医師会の斉藤治人会長から「2018年同時改定への対抗や米国新大統領誕生の医療への影響などさまざまな課題について教えてほしい」と開会あいさつ。進行は同医師会の安井俊雄副会長。
協会から「2018年度に予定される医療大転換にどう対抗するか」について話題提供し、意見交換を行い、最後に与謝医師会の中川長雄会長の閉会あいさつで締めくくった。
地区から、集団的個別指導等のあり方に問題があるとの意見が出されたことについて、協会はその廃止要望を出していることや近畿厚生局に代替日提示と予定を早く知らせるよう要望し、可能な限り善処をすると回答を得ていることを報告。しかし、欠席事由は従来通り管理者の入院や親族の冠婚葬祭などしか認めないことや平均点数の上位を選定するやり方が問題だとした。また、新規個別指導については内容が厳しくなっていて、指摘の上、自主返還を促すケースもあることや再指導率が高くなっていることも問題とした。会員には、事前相談や新規個別指導対策講習会の受講など協会サポートの活用を勧めていることを紹介した。
さらに、地域医療構想で意見交換。府の同構想において丹後地域の医療従事者確保について「南部地域からの人材誘導」とされていることに関して、北部での人材養成の困難などが語られた。
また、地区から協会が憲法や原発などの問題に取り組むことに疑義が示された。これに対し、協会からは、意見に相違がある場合は丁寧に議論しながら了解をもらって進めさせていただいており、基本方針として総会で承認を得ていることを説明。歴史認識についても話が及ぶと、会員からは「たとえ自国に不利なことであっても、真実を子や孫に伝える姿勢が大事」「保険医であること以外は、会員の考えはさまざま。戦争が命と健康の敵であることに間違いはないが、逆が真ではない。医療の根源に立ち返って命と健康を守るにはどうしたらよいかを考えることが肝要」といった意見があった。

ページの先頭へ