今年の夏、京都で猛暑日が61日と過去最高になった。我が国の最高気温41・8℃にはならなかったが、一昨年43日、昨年54日から一段と増えている。10月になっても夏日があり、どうなることかと思っていたら、急に涼しくなり、寒暖差が大きくなって、秋が来たと思ったら、紅葉は足早に進み、冬が近づいたことを感じる。四季から二季に近づいているのであろうか▼今年は熊の被害も大変多く、人的被害はこちらも統計を取り始めてから過去最高になった。どんぐり類が不作で、里山の荒廃などで山と人里の境がなくなっており、人間の生活圏に侵入するアーバンベアが増加し、食べ物を求めて人家にも侵入するまでになっている。餌がたくさんあるとそこにとどまり、空き家で冬眠するということもあるらしい。早く山に戻って冬眠に入ってもらいたいものである▼米価も過去最高を更新などと報じられている。病院もであろうが、特養で食事の米をカリフォルニア米などにしてしのいでいる。需要の予測がうまくいかなかったようであるが、未来を的確に予想するなど、神ならぬ身にできると思う方がおかしいのではないだろうか。前首相は増産に舵を切ると言ったが、代わった途端に方向転換し、どうなることであろう▼良いことでならいいが、これらの過去最高は困ったことである。(門雀庵)
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