トランプ米大統領が10月29日、米中首脳会談の直前、「私たちの核兵器も(他国と)同等に実験を開始するよう戦争省(国防総省)に指示した」と自らのSNSに書き込んだことが報じられた。これに対し、反核京都医師の会は11月6日に抗議を表明した。
米国が1992年を最後に実施していない爆発を伴う核実験再開に踏み切れば、ロシア、中国のみならず核軍拡競争の歯止めをなくすことになりかねない。被爆者をはじめとした国際社会による「核兵器のない世界」に向けた努力の積み重ねを踏みにじるような行為は許されるものではないと方針撤回を求めた。日本政府に対しても戦争被爆国として核廃絶に向けた議論を主導する役割を発揮し米国に毅然とした態度で望むことを要望した。
「長崎を最後の被爆地に」IPPNWが世界大会
核戦争防止国際医師会議(IPPNW)の第24回世界大会が10月2日から3日間、長崎市の出島メッセで開催された。被爆80年に合わせ、「核なき世界 長崎を最後の被爆地に」をテーマに初めて長崎での単独開催。3日間で38の国・地域の約350人の医師や医学生らが参加し、八つの全体会議とワークショップで核兵器が人体に与える影響や被爆医療の知識を共有し、核兵器廃絶に向けた医師の役割を話し合った。反核京都医師の会も京都支部として参加した。







