医界寸評  PDF

参議院選挙が公示され、京都選挙区は9人が立候補する激戦区となった。沖縄はもとより、日本全国の多くの人を怒らせ、呆れさせたかのN氏も政権与党のお墨付きを引っ提げて出馬。数多くの記録と、体験者の生々しい証言に裏打ちされた史実を、いつのことかも曖昧な記憶を根拠にねじ曲げようとする姿勢に怒りを禁じ得ない▼歴史を創るなどという傲慢な姿勢を皆さんはどう思われますか?
このような人物を推薦する府医師連盟の姿勢には落胆しか▼投開票日が7月20日になったことにも、ある種のもくろみを疑うのはあまりにもひねくれているため?
多くの学校が夏休みに入った最初の三連休中日って…。投票率が低下し、浮動票が減って、組織票を固めうる党が有利となる。そんな構図を描いているのでは?▼斜め目線で10年あまり書き続けてきたこのコラムを卒業するにあたり、最後のあがきをしているとお笑い下さい。お世話になりっぱなしの編集担当の方に、最後くらいきちんと締め切りを守って送稿をと意気込んでみました。が、締切前夜に必死でキーボードを叩いている23時15分、響き渡る無情の着信音。嘱託医を務める特別養護老人ホームからの「呼吸停止です」のコール。外来通院の時から数えて16 年のお付き合いとなる、96歳の大往生を確認させていただきました。合掌。(呑鉄童)

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