2024年9月29日、私は京都府医師会から2024年度京都府医師会学術賞第3位「原著論文:新型コロナウイルス感染症(COVID ―19)の第8波における発熱外来受診患者の病態検討(経口ウイルス薬投与による予後と後遺症の評価)、京都医学会雑誌 第70巻第2号、33―40頁、2023年」を授与されました。2022年度京都府医師会学術賞第1位「原著論文:COVID―19 感染疑い発熱患者連続723名の病態検討(無床診療所発熱外来からの報告)京都医学会雑誌 第69巻第1号、107―111頁、2022年」、2023年度京都府医師会学術賞第1位「原著論文:COVID―19 感染症の第6波流行期における発熱外来受診患者の病態検討、京都医学会雑誌、第69巻第2号、51―57頁、2022年」と、3年連続して名誉ある賞を受賞することとなり、とても光栄に思っています。
2019年12月に中華人民共和国の武漢市から初めて報告された COVID―19 は世界的大流行となり、2020年3月11日に世界保健機関(World Health Organization:WHO)はパンデミックを宣言しました。ウイルスの変異株が次々に出現し感染拡大が持続するため、感染症の完全終息には至らず、日本でも拡大を繰り返し、最近では2024年7月に感染拡大の第11波流行期に至りました。
当院は京都市下京区の無床診療所ですが、地域住民の他に多くの旅行者が訪れます。それゆえCOVID ―19 の最前線の外来診療に有益な情報が得られると考え、医学会に適宜報告してきました。今後も COVID ―19 の拡大抑制のため継続評価が必要であると考え、第9波流行期および第10波流行期における研究も行い、京都医学会雑誌に順次投稿する予定ですので、それらの論文も皆さまの COVID ―19 診療のご参考にしていただければ幸いと存じます。
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