協会共済制度関係会社2023年度決算  PDF

 協会の各種共済制度を委託している関係会社より2023年度の決算が発表されました。各会社の状況は以下の通りです。
※( )内は2022年度の数値

斡旋融資制度
 2023年10月より京都銀行グループは持株会社へと移行し、京都フィナンシャルグループ(京都FG)としてスタート。京都銀行の経営理念を継承するとともにサステナビリティ経営の実践を志向する。第1次中期経営計画における主要計数は目標に対し順調に進捗し、当期純利益は計画最終年度(2025年度)に掲げていた300億円に到達。今後の成長戦略の検討に着手し、持続可能な企業価値の向上に向けた議論を進めるとしている。こうした状況において、京都府保険医協会との斡旋融資制度でも健闘している。

株式会社京都銀行
自己資本比率 国内基準(4%以上) 12.56%(12.97%)
開示債権の
引当・保全状況 残 高 970億円(997億円)
保全率 92.3%(92.6%)
当期純利益 296億円(256億円)
総資産 11兆5,497億円
(11兆176億円)
格付け(R&I) A

解説 格付けについて
R&I 格付投資情報センター

保険金支払能力に対する格付けは、保険会社の保険債務が約定通り支払われる確実性についてのR&Iの意見であり、個々の保険契約の支払いの程度に対する意見ではない。
AA……保険金支払能力は極めて高く、優れた要素がある。
A………保険金支払能力は高く、部分的に優れた要素がある。
プラス(+)、マイナス( )表示…
    AA格からCCC格については、上位格に近いものにプラス、下位格に近いものにマイナス表示をすることがある。

S&P スタンダード&プアーズ
発行体格付けは、証券の購入、売却、または保有を奨めるものではなく、また、時価や特定の投資家に対するその証券の適合性について言及するものでもない。
A………債務を履行する能力は高いが、上位二つの格付けに比べ、事業環境や経済状況の悪化からやや影響を受けやすい。
プラス記号(+)、マイナス記号( )…
    「AA」から「CCC」までの格付けには、プラス記号またはマイナス記号が付されることがあり、それぞれ各カテゴリーの中での相対的な強さを表す。

保険医年金制度

 2023年度の日本経済は企業収益が全体として高水準で推移し、雇用・所得環境が改善する下で、物価上昇の影響を受けつつも設備投資は増加。また個人消費も底堅く推移し、景気は緩やかに回復した。コロナ禍から一転、ほとんどの会社が基礎利益、実質純資産額、ソルベンシーマージン比率の水準を伸ばす結果となった。
 各社は生命保険という特性を踏まえ、安全かつ有利の原則に従い、将来にわたり高水準の運用収益の確保を資産運用の基本としている。そのため過大な損失の発生を防止するためのリスク管理体制の整備を行うなど、各社は資産運用の強化と健全性に向けた取り組みを行っている。

大樹生命保険株式会社 明治安田生命保険相互会社 富国生命保険相互会社
基礎利益 171億円(204億円) 4,989億円(3,716億円) 930億円(472億円)
実質純資産額 8,187億円
(8,134億円) 10兆7,058億円
(8兆6,148億円) 2兆1,991億円
(1兆7,770億円)
ソルベンシー・マージン比率※2 819.9%(854.3%) 994.5%(980.8%) 1,147.0%(1,133.8%)
格付け(S&P) A A+ A+

日本生命保険相互会社 太陽生命保険株式会社 第一生命保険株式会社
基礎利益 7,087億円(4,988億円) 407億円(212億円) 3,310億円(2,571億円)
実質純資産額 20兆1,549億円
(16兆8,053億円) 7,394億円
(6,177億円) 6兆6,258億円
(6兆6,083億円)
ソルベンシー・マージン比率※2 980.0%(1,019.9%) 716.2%(580.9%) 865.0%(865.4%)
格付け(S&P) A+ A A+

医師賠償責任保険・休業補償制度

 新型コロナウイルス感染症への対応がある程度落ち着いたものの、23年度も自然災害が猛威を振るい、台風、水害、ひょう災に加え、24年1月には能登半島地震で甚大な被害が発生した。そのような中で、損害保険会社はそれぞれに「“安心・安全・健康”であふれる未来へ」「一人ひとり一つひとつを大切に。ありがとうがあふれるように」をビジョンに掲げ、また「未来にわたって、世界のリスク・課題の解決でリーダーシップを発揮するイノベーション企業」の実現に向けて日々取り組んでいる。
 協会関係各社は十分な純資産を保持し、ソルベンシー・マージン比率も引き続き高い水準を保っている。

損害保険ジャパン株式会社 三井住友海上火災保険株式会社
正味収入保険料 2兆1,779億円(2兆2,2557億円) 1兆6,233億円(1兆6,298億円)
正味損害率 66.9%(64.1%) 65.6%(64.3%)
コンバインド・レシオ※1 99.3%(97.6%) 98.3%(96.8%)
当期純利益 2,079億円(1,080億円) 1,677億円(1,078億円)
純資産額 1兆8,951億円(1兆4,086億円) 2兆6,817億円(1兆9,625億円)
ソルベンシー・マージン比率※2 680.2%(623.3%) 691.1%(684.3%)
格付け(R&I) AA AA

※1 損害保険会社の保険本業での「収益力」を示す指標。正味損害率と正味事業比率の合算値。一般的にこの値が低いほど保険会社の収益性が高いといわれている。
※2 通常の予測を超えて発生するリスク(大災害等)に対応できる「支払余力」を有しているかを判断する行政監督上の指標の一つ。この比率が200%を下回った場合、監督当局により早期是正措置がとられる。

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