総会質疑応答  PDF

帯状疱疹ワクチンの公費・自己負担減額の仕組みを
 小林充代議員(左京) 帯状疱疹ワクチンは有効性が高いが非常に高額なため、公費負担となるよう行政に働きかけてはどうか。生ワクチンと不活化ワクチンの2種類あり、不活化ワクチンは非常に効果が高く、ワンセットを打てばかなり終生に近い免疫で95%ぐらい抑制されるのではないかと言われている。特に免疫の低下した方や高齢者で症状が非常にひどくなる方が増えている。流通価2万円の設定が多いが、公費補助で自己負担を減額する運動はされないのか。
 渡邉賢治副理事長 帯状疱疹ワクチンに関して、最近テレビでも頻繁に宣伝をしている。さまざまな治療法がある中でワクチンは有効だ。国や自治体へ助成を求めていきたい。

24年度予算の諸法対策費の支出減の理由は
 岡所明良代議員(与謝) 2024年度予算のうち保険部会の支出で、前年度に比して保険関係費が減るのは診療報酬改定年度でないため理解できるが、諸法対策費が減額されている理由は何か。
 福山正紀副理事長 『公費負担医療等の手引』を23年度に発行した。その分の諸法対策費が大きく減っているが、事実上の活動費は変わっていない。

先発医薬品の価格引き下げの運動を
 岡所代議員 10月から薬剤の長期収載品の選定療養費化が始まるが、先発医薬品と後発医薬品の薬価差を以前から疑問に思っている。先発医薬品の価格を下げ後発医薬品に近づければ、みんなが得になるのではないか。そのような運動を進めてほしい。

国は診療報酬改定時の十分な説明を
 岡所代議員 今回の診療報酬改定で生活習慣病管理料( )が新設されたが、医学的な理由がよく分からない。点数の増減は経済的な側面があるが、算定方法を変える時はやはり医学的理由が必要と思う。今後の改定時には十分な説明がなされるよう国へ要望してほしい。
 福山正紀副理事長 生活習慣病管理料( )の333点という点数の決め方は特定疾患療養管理料と外来管理加算と特処の分を足して単純計算で出しただけの点数だ。さらにこの3疾患が選ばれたのは単に算定される割合が高い3疾患というだけの政策的な意味しかなく、医学的な意味合いは全くない算定で大きな問題だ。今後の協会の運動に大きく生かしていきたい。

小林氏(上)
岡所氏(下)

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