伴侶へ 作詞・作曲 小林 充  PDF

たとえ記憶が失われても
心が生きていることを知ってる
君の気持が和むころまで
時をさかのぼろうか

星の瞬くあの空の下
ふたり歌えばあの日へ帰る
僕の名前を呼べなくなっても
出会う前に戻っただけ

あなた優しい人だったから
今度は私が支える番よね
帰る帰るときかないあなたへ
そうね、帰ろ、と微笑む

少し歩いて気づいて欲しい
いつも弾いてたギターはここよ

ここがふたりで帰る場所なの
あなた一人にはしない
決して先には逝くまい

いつも教えられた
本当の言葉

すべて受け入れ寄り添って歩く
僕にもできることだろうか
それほど深く愛せるかな

♪ You can listen here.

 京都府下で働いていた時、夜の駐車場で同僚が慌てて走って来ました。「誰か用水路に落ちている!」慌てて駆けつけてみるとおじいさんが転落して動けなくなっています。幸い水が少なかったので溺れてはいませんが足を痛がって動けません。慌てて助け起こし救急車を呼びました。
 奇遇にも、後日この方と奥さまに再会することになります。徘徊で何度もこのような事故にあっているそうです。「大変ですね」と奥さまに声を掛けたら「とても優しいいい人だったんです。だから私が元気なうちは、ね」と微笑まれました。
 その経験をもとに作った歌です。近くの岩倉川でしばしば見かける鴨のつがいの様子を撮りためたものをつなげてあわせてみました。
小林 充(左京)

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