保険証廃止をさせない取り組みを京都で進めようと、京都社会保障推進協議会が事務局となり「保険証廃止反対京都府連絡会」が2023年10月27日に結成され、協会からは渡邉副理事長が呼びかけ人に就任している。
連絡会は5月30日に学習会を開催し、府内各地から60人超が参加して取り組みを交流。署名推進や宣伝行動、自治体や議会への働きかけなど今後の行動提起があった。
協会事務局が講師を務めた講演では、保険証廃止とその根幹である医療DXの問題を解説。トラブルも続いている状況で12月に保険証の廃止を強行すべきでないと訴えた。
それぞれの分野から報告も行われた。
〈高齢者施設〉入所者のほとんどの保険証を預かって通院に付き添っているが、このままでは資格確認書の更新手続きも職員が対応させられることになる。高齢者や障害のある方を置いてきぼりにしたデジタル化は許せない。
〈医療機関〉受付で「12月に保険証なくなるの?」などの心配の声を多く聞く。こうした患者の不安や心配を受け止めないといけない。
〈地域連絡会〉市民の関心は高く、国への意見書採択を求める議会請願署名の集まりもいい。自治体への申し入れも行っており、理解を広げたい。
〈厚労省関係の労働組合〉保険証は12月2日以降発行されず、再発行もされないので12月に駆け込みが予想される。新入職員が入社する4月はマイナンバーカードとの紐付けは大変な作業になるだろう。退職者の保険切り替えも大変な問題になるのではないか。
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