協会は点数表改定のポイント説明会を3月24日に京都市会場・テルサホール(会場参加160人、ウェブ参加/接続707人・418端末)、30日に福知山市会場・福知山医師会館講堂(参加60人)で開催した。『点数表改定のポイント』(保団連発行)をテキストに協会役員と事務局が講師となり、24年度診療報酬改定の新点数や変更点を解説した。
今回もネットではマイナス改定となり低医療費政策が続いている。主な特徴として@改定財源のほぼ全てが賃上げ目的A地域包括ケアシステムの完成B医療DXの推進C長期収載品の保険給付の除外―を挙げた。
新設のベースアップ評価料は処方箋料などの汎用点数が引き下げられたため、事実上の財源の付け替えに過ぎないと指摘。入院医療では7対1の急性期病床の要件の厳格化、外来・在宅医療ではかかりつけ医機能の有無での選別を一層進め、国が目指す地域包括ケアシステムの完成が目指されると説明した。その前提になるのが医療DXの基盤となるオンライン資格確認システムの活用だと述べた。10月1日から長期収載品の処方に関する費用の一部が選定療養の仕組みを活用して保険給付から除外されるが、医師の処方権の侵害、事実上の公的な混合診療の解禁だと問題視した。
これ以上の診療報酬改悪を阻止するためには断固反対の立場で運動を進める必要があるとして、会員各位の協力を呼びかけた。
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説明会の模様は協会ホームページの保険医専用サイトにて期間限定で公開中。