与謝・北丹医師会と懇談2月3日 ウェブ会議 厚労省は財務省圧力に抗し政策を DXのシステム整備は国の責任で  PDF

 協会は与謝・北丹医師会との懇談会を2月3日にウェブで開催。与謝医師会11人、北丹医師会4人、協会6人が出席した。
 与謝医師会の日置潤也常務理事の司会で進行。同医師会の山根行雄会長から「24年度診療報酬改定は財務省の圧力で大幅マイナス改定が予想されたが、わずかながらプラス改定となった。内容は歓迎できるものではない。医療DXは長い目で見れば必要かもしれないが、進め方が問題だ」とあいさつがあった。24年度診療報酬改定等で意見交換した。
 診療報酬改定に関して、地区より「協会の詳細で論理的な反論に感心した。医療費抑制政策の元になっているのがプライマリーバランス(PB)黒字化目標で、それを止めないと根本的解決にならない」と意見が出された。協会は「国債で大盤振る舞いする一方で、財務省がPBにこだわり、社会保障費が抑制されている。財源議論を深めたい」と回答。地区からコロナ前後を比較して診療所の収入が上がったとの財務省の主張は暴論であるという意見には協会も賛意を示した。
 医療DXに関して地区から、府北部でオンライン資格確認に対応できるベンダーが初期は見つからなかったとし、医療DXを進めるのであれば、どの地域でも可能にするよう整備すべきとの意見があった。協会は、国が責任をもって投資し整備をしないと対応できないところが出てくるので、拙速な進め方には反対せざるを得ないと回答した。
 最後に北丹医師会の上田誠会長から「厚労省は国民の健康や医療を守ることが仕事のはずだが、財務省の方ばかり見ていることに憤りを抱く。本来の業務に立ち返らせることが重要で、ともに頑張りたい」とあいさつがあり、終了した。

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