総会アンケート コロナ5類移行後の状況について 対象者:95人 回答数:72人(回答率76%)  PDF

 総会アンケートは、新型コロナの5類移行後の状況について聞いた。
移行後9割が外来対応
 5類移行後のコロナの外来診療体制は、「外来対応医療機関として対応」71%、「外来対応医療機関ではないが対応」18%とほぼ9割が対応している(図1)。
感染拡大に十分対応6割
 5類移行後、初の感染拡大への対応については、「十分に対応しきれている」が61%、「十分に対応しきれているといえない」が21%であった(図2)。
「検査拒否」など困惑事例
 困った事例の有無は、「なかった」が71%、「あった」は25%だった。具体的には「マスクなし受診やアポなし発熱者受診者の増加」「有料検査を拒否」「入院に患者が応じない」などが挙がった(図3)。
入院調整「難航」13%
 入院調整については、「なかった」58%、「スムースにいった」18%の一方で、「難航したが入院できた」13%、「入院調整できなかった」も1%あった(図4)。
春接種トラブル6%
 コロナワクチン春接種(8月末まで)は、数種類のオミクロン株対応2価ワクチンで行われたが、希望するワクチンが受けられないことなどでのトラブルを聞いたところ、「なかった」92%、「あった」は6%であった(図5)。
「個別+集団」7割希望
 今後のコロナワクチン接種の方法について聞いたところ、「個別・集団の組み合わせが」69%、「個別接種」15%、「集団接種」7%であった(図6)。選択理由について、「集団」は、「1バイアルあたり人数が多くて個別では使いづらい」「日常診療を圧迫する」。「個別」は、「原則主治医がすべき」「集団の出務調整が地区医師会で負担」。「個別・集団の組み合わせ」はどちらにも対応できて、「被接種者の環境がさまざまなので対応しやすい」などが挙がった。
ワクチン負担は肯定6割
 ワクチンは自己負担なしの特例臨時接種が継続されているが、今後の自己負担については、「自己負担もあってよい」が61%、「自己負担無料は継続すべき」は32%であった(図7)。
 困っていること、要望などについては、▽職場・学校が診断書を求めるための受診が多い▽新型コロナウイルス感染症に関する認識にまだまだ温度差がある▽全数把握でないため流行拡大状況がつかみにくく不明で困惑がある▽発熱患者診察は、感染予防のための手間暇が多いので、診療報酬を増やしてほしい▽医療機関はどうしてもリスクの高い方への対応に合わせざるを得ない。陽性者への検査などをしない通常対応でどこまでのPPEが必要かなど再検討してほしい―などの意見があった。

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