空を仰ぐと解熱剤を差し込みたいほどのお日様だ。医院の玄関の体温センサーもあてにならない。夜診の出勤時はサウナ並みの暑さ。冷房と酷暑の出入りで疲労だけが蓄積する。診療終了後、ボーっとして事務作業もはかどらない▼総務省が23年1月1日時点の人口を発表した。日本の人口がさらに減少した。今回は全都道府県で。コロナで東京を離れた人も東京に戻り、東京の減少率は一番少ない。東京一極集中は止まらない。国民は皆東京へ行きたがっているのだ▼…「そうだ東京へ行こう」。東京に住むための地域手当を全国民に支給してもらおう。東京一極集中はさらに進み、日本経済は活性化する。東京の生活費は上昇するが支給額を上げればよい。東京に行かなくても支給され、東京との収入格差の解消になる。地元に残れば、その地が潤う。東京への旅費を全額支給してもらおう。行楽目的でもよい、通院のためでもよい▼国は都道府県単位で医療を経営させるために、都道府県での国民健康保険料の統一化を目指すとしているが、医療過疎地には不公平だ。地域別に診療報酬を設定する法律はでき、都道府県で提供される医療に差ができる。大都市東京でないと希望する医療を受けられなくなる。「そうだ東京に住もう」。…▼気が付いたら、電子カルテに同じ文字が並んでいた。(恭仁)
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