NO2測定20年の結果まとめ 測定事業を終了  PDF

 協会は京都府歯科保険医協会とともに2001年から21年まで20年間にわたり取り組んできたNO2測定について、まとめ冊子を作成しホームページ上に掲載、これをもって測定事業を終了することとした。長らく協力いただいた方々に感謝申し上げる。
 20年間の結果からは、京都府内でも測定当初高かった京都市内や南部のNO2濃度は漸減、中部、北部の濃度がやや上昇し、濃度差は縮小している。この現象には阪神高速8号京都線、京都縦貫自動車道の開通などが深く関与していると推測される。京都高速は08年に新十条通、11年に油小路線が供用開始(3路線は構想されたものの住民反対で頓挫)、縦貫道は15年に全線開通した。一方で、SDGsなど市民・企業の意識にも変化が見られ、自動車台数の減少などで大気中のNO2は減少傾向をたどり、国内のほとんどのところで国の定める基準値を下回るようになっており、京都府も同様である。
 調査は高速道路整備が進められる中で府内の大気汚染啓発を目的に開始したが、この大きな変動要因に区切りがついたことや、基準値を下回るレベルになってきたことから、一定の役割を終えたとして冊子の公表をもって終了することとした。

京都府に冊子届ける
 同まとめを京都府に5月26日提出し、経過と結果を説明。受け取った総合政策環境部環境管理課大気係の谷口主幹兼係長は、NO2濃度の推移について結果の認識に違いはないとした上で、府の対策を説明した。協会からは、発生でNO2と相関関係にあるCO2による地球温暖化問題についても取組み強化を求めた。

「測定結果まとめ」はこちらからご覧いただけます

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