京都市が高齢者インフルエンザ予防接種の負担軽減を行うことがわかった。2023年度の予算案によると、75歳以上は、現行1500円を1000円に軽減する。
京都市は22年度の改定で、それまで所得区分に応じて0円から2000円に区分していたものを生活保護・中国残留邦人等支援給付受給者のみ無料のままとして、1500円に統一した。これまで無料だった市民税非課税者も1500円に引き上げられることから、協会は22年10月の実施を前に9月30日、京都市に対し「高齢者インフルエンザワクチン接種料における非課税世帯の負担増中止を」要請し、京都府にもその支援を行うよう要請。新型コロナウイルス感染症との同時流行も懸念されている状況で、地域、社会の安定のために大阪府・市のように無料実施をこそ検討すべきと要望していた。
今回、要望の一部ではあるが、改善が実現した。市は65~74歳に比べ重症化率が約5倍も高くなっている75歳以上の自己負担額を軽減するなどして接種率の向上を図り、高齢者の命と健康を守る取り組みをより強化すると説明。協会はさらなる負担軽減の働きかけを行っていきたい。
●2022年度の改定
●2023年度の改定