協会は、新型コロナウイルス感染症について、都道府県人口に対する罹患者数や死亡者数、また罹患者数に対する死亡者数の割合を、8月5日毎日新聞掲載の新型コロナ都道府県ごと感染者・死亡者データを用いて試算。別表掲載の項目すべてで京都府が都道府県平均を上回っていることがわかった。
他にも対都道府県人口で高齢化率が35位、医師率が1位、保健師率が34位、即応病床数が9位、重症病床率が2位、診療・検査医療機関数が21位、ワクチン3回目接種率が45位という結果となった。
こうした数値を積み重ね、自治体への要請の際の補強資料としての活用や協会が実施する新型コロナの中間総括に向けた資料としていきたい。
試算データは協会のホームページで公表している。
https://healthnet.jp/informations/informations-38932/
(表)新型コロナ 都道府県ごと罹患率・死亡率・致命率(8月5日時点)
※率はすべて百分率(%)
※致命率は対感染者数比の死亡率(死亡者数/感染者数)。致命率以外の比率は対人口比で算出
2022年8月9日 京都府保険医協会作成
順位 都道府県 罹患率 順位 都道府県 死亡率 順位 都道府県 致命率
1 沖縄県 25.51 1 大阪府 0.0613 1 北海道 0.450
2 東京都 16.57 2 兵庫県 0.0424 2 大阪府 0.374
3 大阪府 16.40 3 北海道 0.0414 3 兵庫県 0.365
4 福岡県 13.66 4 沖縄県 0.0347 4 奈良県 0.305
5 京都府 12.22 5 東京都 0.0340 5 千葉県 0.288
6 神奈川県 11.75 6 京都府 0.0307 6 高知県 0.259
7 兵庫県 11.63 7 奈良県 0.0305 7 愛知県 0.258
8 佐賀県 11.51 8 千葉県 0.0300 8 山口県 0.256
9 熊本県 11.47 9 愛知県 0.0291 9 三重県 0.256
10 愛知県 11.27 10 福岡県 0.0271 10 京都府 0.251
罹患率 死亡率 致命率
都道府県平均値 10.75 0.0262 0.244
出典:都道府県別人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(21年3月1日現在)。罹患数・死亡数は8月5日毎日新聞。高齢化率は「令和元年版高齢社会白書」。医師数、就業保健師数は「国民衛生の動向2021/2022」。即応病床数、重症病床数は7月6日時点厚生労働省ホームページ掲載「新型コロナウイルス感染症患者の療養状況等及び入院患者受入病床数等に関する調査結果」。診療・検査医療機関数(発熱外来検査センター数含む)は厚生労働省ホームページ掲載「診療・検査医療機関及び地域外来・検査センター都道府県別設置数」。ワクチン3回目接種数は首相官邸ホームページ「新型コロナワクチンについて」の都道府県別等の実績。