原発NO!を訴えて1200人が参集 バイバイ原発3・12きょうと  PDF

 協会が呼びかけ人で実行委員会に加わっている「バイバイ原発きょうと」の集会が、3月12日に円山野外音楽堂で開催された。21年に引き続き、新型コロナ対策を実施しての集会開催となった。まん延防止等重点措置下であったため、デモは中止とし、会場に来場しなくとも参加できるよう、YouTubeでの同時配信を行った。
 集会では、京都大学複合原子力科学研究所研究員の今中哲二氏が「福島の放射能汚染と福島原発の後始末」と題して講演。福島原発事故は情報統制も含め人災だと断じ、事故の後始末は私たちが生きている間には完了しないと警鐘を鳴らした。
 続くスピーチでは4人が登壇。福井県若狭町在住の石地優氏が老朽原発廃止と原発ゼロの訴えを、原発ゼロをめざす左京の会の宗川吉汪氏が福島の小児甲状腺がんの問題を、原発賠償京都訴訟団原告の萩原ゆきみ氏が避難者家族の実情を、気候危機アクティビストの田中暁氏が脱石炭・脱原発で気候危機打開の訴えを行った。
 決議では、▽福島原発事故によって奪われた暮らし・健康・環境・地域社会を国と東京電力に償わせよう▽政府・東京電力に福島原発放射能汚染水の海洋放出をやめさせよう▽東京電力刑事裁判、東京高裁で勝利し、福島原発事故の刑事責任を東電旧経営陣にとらせよう▽地震列島・日本、高浜原発などの老朽原発をはじめ、すべての原発の再稼働をやめさせよう▽原発推進は直面する気候危機打開に百害あって一利なし。省エネと再生可能エネルギーで気候危機を打開しよう▽脱原発社会を一日も早く実現しよう―の項目を採択した。

ページの先頭へ