協会は、5月13、27日に新しく医院に勤められた方の研修会を開催。1日目は㈱JAPAN・SIQ協会の川﨑ゆかり氏を講師に接遇研修・初級編を、2日目は協会の林一資副理事長を講師に「医事紛争から見た医療従事者としての心構え」、種田征四郎理事を講師に「知っておきたい保険基礎知識(請求留意事項)」を実施した。参加者は延べ27人となった。以下、接遇研修参加者の参加記を掲載する。
声のトーンや態度で
気持ちの表現を意識しよう
清子クリニック 長森 美希(中京東部)
私は現在のクリニックで働き始めて5カ月ほどになります。働き始めて感じることは、インターネットで調べてから来院される方が多いということです。
インターネットで検索し、数ある中から当院を選び、継続して通院する場所を選ぶ時代になり、どれだけ患者さんに快適で安心感のある場所を提供することが大事なのかを感じていました。
川﨑先生の研修に参加させていただき、医療現場においても本物のサービスを求められており、技術的サービスや、環境的サービスはもちろんのこと、私たちにしかできないおもてなし(接遇)を求められているとの説明がありました。
あいさつ・表情・態度・身だしなみ・言葉遣いという五つのポイントを教えていただき、改めて日々の行動を振り返りました。その中でも一番難しく感じられたのは、表情を相手に伝えることでした。マスクやフェイスガードをした状態では、目元だけで相手の表情を読み取ることは大変難しく、こちらの感情も伝わりにくいです。
声のトーンや態度でこちらの気持ちを表すことで補うことができると知り、さっそく実践してみようと思いました。
普段は意識せずにいたことですが、一つひとつ意識してみることで、どのような行動をすることが良いのか、これからはこのように対応してみようと思うことがたくさんありました。
川﨑先生は研修の中で、接遇は相手のためだけではなく自分のためになる、相手も自分のことを大切にするようになる、とおっしゃっていました。
また、第一印象が7秒から30秒で決まってしまい、悪い印象を良い印象に変えるには2時間もかかってしまうと知り、仕事だけではなく、普段の生活においても五つのポイントを意識してみることが大切だと再認識しました。
不安なお気持ちで来院される患者さんに安心感を与えられるよう、これからも少しずつ意識し私にしかできない接遇を身につけたいと思います。