厚生労働省は3月26日の社会保障審議会・医療保険部会で、今年3月下旬に予定していたオンライン資格確認等システムの本格運用を今年10月までに先送りすることを報告、了承された。医療機関等の側では、世界的な半導体不足によるパソコン調達の遅れ、一部カードリーダーの生産遅れ等により、導入の準備が進んでいない。プレ運用の結果、加入者データの不備による資格確認エラー、院内システムの読み取りエラーが発生。保険者側で、コロナ禍による出勤制限等によりデータ登録・確認・修正作業に時間がかかっており、また保険者が管理・登録している加入者データに誤り(個人番号の誤り、被保険者証情報未登録、被保険者番号の誤入力等)があった―等が原因。
一方、3月末までに顔認証機能付きカードリーダーを申し込んだ医療機関に対して一定額(42万9千円)までシステム改修費を全額補助する特例措置は延長しないとした(4分の3助成は23年3月末まで継続)。
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