実施期間:20年11月25日~21年2月12日
対象者数:2299 回収数:240 回収率:10・4%
新型コロナウイルス感染症対策のため、医療機関の外来において、防護具の必要性や、動線の確保、待機スペースの確保などの対応が迫られる。しかし、現在の初・再診料や小児科外来診療料の点数では「療養の給付」たる診療報酬点数として全く不足していることが明らかになった。
初・再診料、小児科外来診療料などの引き上げを求め、①コロナ禍にあって、全ての外来において不足している感染症対策の費用②評価されていないと思われる医師の「基本的な診察や処置等」の費用―を質問した。
加えて、医療機関の外来で行われている調剤技術の評価の向上を目指して、③外来薬剤師の配置に関する加算④院内投薬(内服薬)を一包化した場合の加算―について質問した。
最初に、市中肺炎、インフルエンザや新型感染症を含め、感染防止対策として初・再診料、小児科外来診療料を各何点引き上げるべきと要求するか質問した。
結果は(図1)(図2)(図3)の通りだが、突出した多数意見はなく、分散している。
次に、現在は評価されていない(特に再診時)と思われる医師の「基本的な診察や処置等」の費用として、上記とは別に初・再診料、小児科外来診療料を各何点引き上げるべきと要求するか質問した。
結果は(図4)(図5)(図6)の通りだが、初診料については10~20点が一番多く36%であった。再診料、小児科外来診療料では突出した多数意見はなく、分散している。
欄外に「初再診料に含まれる血圧測定等を別途算定可にすればと存じます(昔点数ありました)」「(再診料)100点ほしい」「小児科外来診療料100点以上の引き上げ」「問診時間加算(10分間超の時)10点加算は検討」との意見があった。
一方で、「COVID-19関連で政府が予算を多く使っているから、このままで良い」「一律の引き上げは不要。診療科によって違う」との意見もあった。
入院外の調剤技術基本料引き上げを
次に、院内投薬を行う会員を対象に、入院外の調剤技術基本料について、算定要件(常勤薬剤師勤務)を満たして算定するために、何点引き上げるべきと要求するか質問した。
結果は回答数127人で、平均値は17点、中央値は10点、最小値0点、最大値100点であった。欄外に「当然、調剤薬局と同じ点数であるべき」との記載があった。
次に、院内投薬を行う会員を対象に、院内投薬のための分包機を所有しているか質問した。
結果は(図7)の通りで、6割(回答者数90人)が所有していると回答した。
所有している会員に稼働率を質問したところ、率(回答者78人)では平均で30%、中央値で20%、数(回答者23人)では平均値162件、中央値15件であった(平均値と中央値の隔たりは病院から回答が一件あったため)。
最後に、協会は一包化に対する点数を新設すべきと考えるが、何点を要求するかと質問した。結果は(図8)の通りだが「調剤報酬と同じ点数とすべき」を約8割が求めている(回答者数90人)。こういう点数にすべきだと回答した方の意見では、7点~150点で設定してほしいと書かれていた。
なお、欄外に「調剤薬局の調剤料が医師の再診料より高いのはおかしい。時間をかけて診療しているのに評価が低い」との意見が記載されていた。
感染防止対策として初・再診料等の点数の引き上げ要求
図1 【初診料】288点から
図2 【再診料】74点から
図3 【小児科外来診療料】
基本的な診察や処置等の点数の引き上げ要求
図4 【初診料】288点から
図5 【再診料】74点から
図6 【小児科外来診療料】
図7 院内投薬のための分包機の所有
図8 一包化に対する点数の新設要求
21-22年度 代議員・予備代議員決まる
京都府保険医協会の代議員・予備代議員の任期満了に伴う選挙を行いましたところ、全地区とも立候補者は定数以内でしたので、京都府保険医協会選挙規定第2章第31条により、無投票当選と決定しました。任期は2021年5月1日より23年4月30日までの2年間。(敬称略)
地区 議席 代議員 予備代議員
北
1 竹中 信也 角田 裕明
2 余みんてつ 松波 達也
3 小仲 良平 浅野 純志
上京東部
4 前田 正明 岩井 眞樹
5 小林 雅夫 上羽 毅
6 任 書熹 菅野 達也
西陣
7 上林 政司 田中 誠
8 梶山 登 大垣紀美子
9 水谷 正太 竹之内 剛
10 ■(土の吉)岡 幹博 大澤 学
中京東部
11 玉垣 俊幸 中井 茂
12 安野 哲也 俵 良裕
13 高岡 隆 柿原 健
中京西部
14 島津 恒敏 宮﨑 忠芳
15 白川 喜一 松野 博行
16 松尾 敏 任 書楷
17 正木 淳 杉本 浩造
下京東部
18 深江 英一 木谷 輝夫
19 前田 眞里 小畑 寛純
20 粟野 雄大 岸本 和隆
下京西部
21 山本 昭郎 森居 純
22 横江 信義 岡林 秀興
23 安田 雄司 青木 淳
24 関沢 敏弘 檜垣 正
25 中野 昌彦 和歌 信彦
左京
26 佐藤 文彦 赤木 太郎
27 原山 憲治 西尾 佳子
28 山際 哲夫 三嶋 隆之
29 川勝 秀一 米田 武史
30 出木谷 寛 塩見 聡史
31 小林 充 藤田 寧子
32 柴田 修宏 田原 正夫
右京
33 田代 博 小松 建次
34 斉藤 憲治 黒川 能孝
35 高島 啓文 渡辺 全夫
36 松原 為人 柏木 智博
37 斎藤 隆道 矢間 博善
38 池田 一博 四方 典裕
西京
39 松崎 恒一 石田 章
40 植松 靖之 福本 和生
41 矢野 信吾 土井たかし
42 今井 史朗 酒井 亮
東山
43 岩﨑 淳 後藤 武近
44 原田 剛史 手越 久敬
山科
45 澤 美彦 鈴木 学
46 片岡 正人 榎堀 徹
47 安井 仁 髙須 雅史
48 戎井 浩二 水野 朝之
伏見
49 藤森 千尋 中山 治樹
50 佐々木善二 辻 一弥
51 坂東 一彦 辻 光
52 松本 恒司 髙 謙一郎
53 吉田 昭和 松山 南律
54 黒田 紀 西村 康孝
55 伊藤あゆ子 谷口 洋子
56 木村 文昭 藤田 明子
乙訓
57 下尾 和敏 馬本 郁男
58 斉ノ内良平 胡 興柏
59 大林 和彦 岩見 達也
60 梅山 信 繁本 俊哉
宇治久世
61 松田 泰正 伊勢村卓司
62 梅川 常和 幸道 直樹
63 秋岡 潤子 松井 英司
64 増井 明 石原 由理
65 田村 晃浩 河本 浩栄
66 西尾 敏弘 大嶋 章裕
67 芝野 忠寿 大原 亮
綴喜
68 安田美希生 芳野 二郎
69 村上 匡孝 玉垣 綾子
70 森岡 稔勝 大東 弘明
相楽
71 飯田 泰啓 山本 浩二
72 平田 真人 松森 篤史
73 下里 豪俊 岡田 有史
亀岡
74 佐藤 英夫 阿部 登
75 瀬尾 博 平岡 聡
船井
76 佐藤 史朗 廣野 良定
77 高屋 和志 玄野 昌実
綾部
78 玉木 千里 野間 俊二
福知山
79 古村 俊人 渡邉 正
80 古木 勝也 小山 尚志
舞鶴
81 指宿 昌彦 田中 寛之
82 隅山 充樹 黒田 友基
与謝
83 岡所 明良 佐藤 昌平
84 伊藤 邦彦 日置 潤也
北丹
85 瀬古 敬 上田 誠