新型コロナウイルスワクチンについて、接種体制の構築が急ピッチで進められる中、1月28日に代議員会参加者にきいた。参加88人のうち65人が回答(回答率74%)。
通常よりも短期間で承認されることになる今回のワクチンの安全性に不安を感じるか、の問いには75%が「感じる」、15%が「感じない」と答えた(図1)。理由として「安全性の検証が十分でない」「効果と副反応の情報が少ない」などをあげた。
一方で、自身は積極的に接種を受けるか、の問いには74%が「受ける」、18%が「様子をみる」、3%が「受けない」と答えた(図2)。理由として「感染するリスクよりは接種するリスクの方が少ない」「医療者としての務め」などがあげられた。
接種への協力については、「自院協力を検討」「会場協力を検討」が34%で並んだ。6%が「できない」と答えた。
個別接種の場合は、公費負担であっても収入は消費税の対象となり、消費税対象となる収入が年間1千万円を超えると課税事業者になる。課税事業者になったとしても協力するか、の問いに自院協力をすると答えた方のうち、77%が「協力する」とした。
自由意見では、ワクチンの副反応情報やアナフェラキシー症状発現時の対応方法などを求めるものや、「在宅患者や難病の人たちへの対策の早急な具体化」「消費税課税を特例としてほしい」「発熱外来を行いながらの自院接種は事務業務が繁多となるため、なるべくシンプルにしてほしい」などが見られた。
図1 ワクチンの安全性に不安感じるか
図2 積極的に接種を受けるか