永田和宏先生のご講演を拝聴してから3年がたった。現在はJT生命誌研究館館長(京都産業大学名誉教授)に就任されている。細胞生物学者であり有名な歌人である。ちなみに最初の短歌が京都新聞の歌壇の特選を飾ったとのこと。羨ましい限りである▼義母は昨春鬼籍に入った。相変わらず、妻は忙しい合間の時間を見つけては歌を作っている。これどう?と私に見せる。う~む!? しばらくは母親を偲んだ歌が多かった。母と娘の絆の強さを再認識した。娘と妻を見ていてもそう思う。最近は私や孫のことなど日常を題材に作歌している。しばしば機関紙にとりあげられし時あり、才能あり?だ▼ある日突然、結社の方から妻に手紙が届いた。医界寸評を読み、妻のことを気遣う内容だった。私はといえば、何をしても中途半端。趣味も広~く、浅くがモットーであるのだが、私の文章もたまには人の心を動かすことがあるのだ。永田先生は「短歌は生きてきたという実感を歌で残すもの」と仰っている。短歌は日記のようにその時の思いを残すものだと思う▼20数年書いてきた医界寸評もそうだ。残り少ない人生、リビングウイルやエンディングノートも書き置きたいが、『僕の既往歴』第3弾には短歌も加えようという思いが、頭をもたげてきた。どこかに採用され、実現できれば最高だ!! (玲奈)
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