立春が過ぎ春になったとたんの寒波襲来。やはり「お水取り」がすむまでは油断できないのかなと再認識させられた▼世間は新型コロナウイルスの話題で持ちきりだが、感染予防の基本を実行するしかない当方には、迫り来る「改定の春」の方が現実味を帯びている。2月7日の中医協答申で点数が具体化した。評価できるものもあるが、基本となる医療費抑制の流れは変わっていないようだ▼かかりつけ医の推進を謳いながら、「地域包括診療料」「同加算」算定を届けている医療機関に、院内掲示条項の追加や掲示と同内容の説明文書作成配備、求めがあれば交付とデューティーが増える。患者紹介を受けた医療機関が、紹介元に経過報告を返した場合の点数が新設されるのは、医療連携の推進と増え続ける文書作成の負担への評価として歓迎できるが、怪しげな条件の付録がある。「紹介元の求めに応じて」の一文。何をもって判定するのか? 現状善意でなされている? 報告に水を差すことにならねば良いが…。おまけに紹介元や紹介先の医療機関に施設基準の縛りがつけられている。本音はどこに?▼過疎地で、患者さんのためにと維持している院内処方に対し、せめて必要経費くらいと切望していた「1包化加算」も導入が見送られた。ぼやいてばかりいてもしょうがないか! 日々を生きるのみ。(呑鉄童)
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