ここ京都では、居ながらにして雪を見ることなど滅多にない昨今だが、昨年1月末に珍しく雪の降る日があった。ちょうど日曜日だったこともあり、このチャンスを逃すまいと早朝7時過ぎに家を跳びだし、“雪よ残っていてくれ”と念じつつお目当ての洛西竹林へ車を走らせた。20分そこそこで到着したが、果たして竹林には僅かながら雪が残っており、おまけに昨秋からの残り柿が鮮やかな色を添えており、見事なハーモニーを作り上げ迎えてくれた。此処を訪れるたびに私の心を癒してくれる洛西竹林だが、その日ばかりは癒しだけでなく心底からの感動を与えてくれた。まさに至福の一瞬に出会え、感謝、感謝である。齢80を超えた今、あと何回このような感動に出会えるのかと思いを馳せる。何時までも元気でいたいものである。
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