中村哲氏が凶弾に倒れる 13年度定期総会では記念講演も  PDF

 医師で福岡市のNGO「ペシャワール会」現地代表の中村哲氏が、12月4日、アフガニスタン東部で銃撃され、亡くなったと報道された。生命を救う医師が、暴力で生命が奪われたことに強い憤りを覚える。
 中村氏は、1984年にペシャワールに入り、国際医療に協力。その後、パキスタンでは活動継続が困難になったことから、アフガニスタンに拠点を移した。契機は2000年のアフガニスタンの大干ばつで、医師でありながら率先して重機を運転し、用水路を整備し、大勢の人々の暮らしを安定させてきた。こうした医療を超えた活動をお聞きしたいと、13年の当会第66回定期総会では記念講演会講師としてお招きし、「アフガニスタンに命の水を」と題した、中村氏の信念溢れるお話を聞くことができた。40年近く、医療と農業の復興支援活動に携わってきた氏の功績は大きい。ご冥福をお祈りしたい。
 ペシャワール会では、氏の遺志を引き継ぎ、事業を継続していくと表明している。寄付も常時受け付けているので、ご案内させていただく。

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