主張 頼りになる協会活動めざして  PDF

 協会は1949年に創立。社会保険制度の確立とその運用の合理化、保険医の職能向上と権益擁護を目的にしている。
 全く個人的なことであるが、協会のイロハも知らなかった、今から20数年前のある日に、突然個別指導の通知(今から思うと集団的個別指導のようなもので、深刻に考えるほどのもではなかった)が、郵送されてきた。過去のカルテを持参し、必ず医師が事務のものも引きつれ、期日指定で出頭するように云々とあり、大変萎縮した思い出がある。孤立無援、どんなに心細かったことか。今思えば協会に相談すれば、保険部会担当者が本当に当事者に寄り添うように、親身になって相談に乗ってくれて、悩みも雲散したのにと心から思う。ぜひ皆さんにこの思いを伝えたい。
 開業したばかりのころ、保険請求はこれでよいのか、返戻がくるたびに気落ちしたが、協会では保険請求の各種事務取扱い業務も懇切丁寧に教えてもらえる。いざと言うときに弁護士帯同の相談に乗ってくれるのも心強い。スタッフ雇用の留意点から、従業員教育の講習会など本当に役に立つことが多い。
 今まで、大学病院勤務時など、経営の基本も知らなかったときに、金融・共済・労務管理などがのしかかってきて本当に先行きに暗雲が垂れ込めた思いがある。当協会の経営部会が極めて身近に寄りそい支援してくれる。
 郵便と言えばいやな思い出が多いが、裁判所から証拠保全の通知が特別郵送されたときには何事やならんと肝を冷やした。医療安全対策部会に相談すると、まずもって心の安寧をつけて、相談支援に乗り出してくれる。こんな心強いことはない。この部会の常日頃からの予防啓発のことがあってのことだ。
 保険部会の特徴的活動として、2年ごとに見直される診療報酬制度の改善の要求を大きな柱に、日常診療に対する細やかな支援を行っている。また、政策部会はよい医療を提供するための医療政策上の提言など、幅広い活動を行っている。過去に当協会が提言して取り上げられたことは沢山ある。
 勤務医に対しても、不安や悩みを取り上げて、一緒に考えていく身近な存在をめざしているし、会員家族へのサポートまで含めて、頼りになる協会をめざし、日々活動を行っている。

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