医界寸評  PDF

 先日、小学6年のクラス会(昭和38年卒、古希の人も)があった。弾んだ話の中で、今後は1年に1回開くことになった。理由は言わずもがな▼日本人の平均寿命は男性81・09歳、女性87・26歳(17年)、健康寿命は男性72・14歳、女性74・79歳(厚労省16年)。その差が日常生活に制限のある不健康な期間となる。10年前後が介護などが必要となる期間だ。長いなあ! 厚労省は健康寿命を延ばそうと呼びかけているが、平均寿命もわずかではあるが右肩上がり。鼬ごっこという感じは否めない。差を縮めようとするならピンピンコロリしかないか。そうすると不摂生も許されるか(冗談です)▼70歳の平均余命は男女とも約15・7歳。あと15年も生きられる(?)ことになる(良いのか、悪いのか)。やはりピンピンコロリかなあ? 少々古いが『私の死亡記事』(文芸春秋編、04年、各界著名人120人に自分の死亡記事を書かせたもの)に、死因で最も多かったものは、①事故死による突然死(転落死、水死など)②脳出血などの突然死③高齢による老衰死―この三つが大半を占めていた。しかし、ピンピンコロリは願望にすぎず、健康寿命後の「ヨロヨロ・ドタリ(京都新聞より拝借)」が大問題! 元気なうちに自分なりのリビングウイルを作成するためにACP(今は人生会議という)を持ちましょう。(玲奈)

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